nanochanが受けているペアレントトレーニング講座も③回目を迎えました!
では、ここで前回の第2回の講義のおさらいをしましょう。題材は、「子どもの行動と理解」という内容でした。
⒈子どもの行動に影響を与える4つの要因
・子どもの特性:注意の集中、持続、刺激に対する反応性、対人関係技能など
・親の特性と対応の仕方:多様、子どもへの接し方も多様(えじそん傾向度チェック)
・家族に影響を与えるストレス:親のストレス、精神的不健康、心身の疲労
・状況の随伴性:どのような状況でその行動が生じたか 子どもの行動が生じた時にどのように対応しているかなど
⒉子どもの行動を観察して記録してみよう
・行動とは「目に見えるもの」「聞こえるもの」「数えられるもの」
⒊子どもの行動が改善されるための5つのポイント
・いきなり高望みしない
・子どもの行動をよく観察すること
・今できることから、一段一段ステップを踏んで着実に
・個々の子どもの特性に合わせて
⒋ロールプレイにチャレンジ!
⒌子どもの良い行動に注目しましょう。
上記にも書かれていますが、親の特性と対応の仕方を知るための「えじそん傾向度チェック」というものもやりました。
得点によって自分がADHDタイプかどうかについて知ることができます。
詳しい内容が知りたい方はこちらから前回の講義の内容を確認してみて下さいね。
コロナウイルスの接触者になった為、第3回のペアレントトレーニングへは行けず。
前回の講義にて学んだことをホームワークもはりきって取り組んでいたのですが、
なんと、まさかのコロナウイルスの接触者になってしまい、仕方なくお休みすることになってしまいました。
けれど、使用するレジュメは手元に届いたので読んでみて、できる範囲で新しく出されたホームワークも取り組んでみました。
今回はレジュメの概要と実践したホームワークの内容についてと別日にアドバイザーさんに聞いた質疑応答の内容を紹介したいと思います。
第3回 子どもの行動への良い注目の仕方と3つのタイプ分け
子どもの良い行動とは一体、どういうものでしょうか?
「良い行動」に視点を置いてみると子どもの自己肯定感が上がりそうな声かけや働きかけができそうですね。
親子相互作用(やりとり)をプラス(+)の方向に向けよう
- 子どもは、親子をわざとイライラさせるような行動をとりがちである。親は、子どもの悪い面に目がいき、禁止、せかす、いらだちの言葉が多くなる。
例えば、悪い注目の言葉がけとして、
・早くしなさい!
・なんではじめからそうしないの!
などの親の感情が(特に怒り)加わったものがあります。
こちらで挙げた例を「悪い注目」と定義しています。
「注目」はその行動を強化することにつながる。と説明されており、ここで言う「悪い注目」ばかりを行っていると子どもの行動も親にとって「悪い」方向へつながるのだと言います。 - お互いが気づかないうちに、悪循環のやりとり<悪い行動⇄叱責>の繰り返しになっていることが多い。
そのやりとりのパターンをまず親の方から変えていく、工夫してみることから始める。 - Attention(他者からの注目)の力は偉大である。(特に、子どもは注目され好き。)
Attention is like food – We all need it.(良い注目は食べ物と同じー毎日食べないと、お腹が空いてイライラ)
要は、親から子どもへの注目もとても大事で子どもにとっては心の栄養になるってことなんですね。
では、子どもとのやりとりをスムーズにするにはどうしたら良いのでしょうか?
親子のやりとりをスムーズにすることを「相互関係の原則」と定義します。次の説明をみるとイメージがつきやすいかもしれません。
・あなたが(+)が欲しいならば、先に相手に(+)を与えよ。
・あなたが(ー)を与えたならば、(ー)は自分に戻ってくる。
これは、親である大人側がまずは変わりましょうね。という風にnanochanは捉えることができました。相手(子ども)に(+)を与えるためには、テクニックが必要そうですね。具体的なテクニックがこちらです。
●怒りを抑えて、声のトーンを抑えて、穏やかな声で接してみる
●わずかな頑張りにも、良い注目を与えてみる。
これらを実践することで子どもの行動が良い方向に変わっていくのだそうです。親だって、人間なのでできない日も出てくると思いますが、これらのテクニックを知っているだけでも子どもへの関わり方を変えることができそうですよね。
子どもの行動を3つのタイプに分ける
⒈あなたが好む、増やしたい行動
⒉あなたが嫌いな、減らしたい行動
⒊問題行動、なくしたい(許しがたい)行動
⒈あなたが好む、増やしたい行動が見られた場合に親が行うことは、認める、ほめることです。
⒉あなたが嫌いな、減らしたい行動は、もし子どもがやって欲しくない行動をしたとします。そのような場面では、注目を外します。(過剰に反応せず見守る)
⒊問題行動、なくしたい(許しがたい)行動は、もし子どもが危険な行動をした場合は、警告→タイムアウトで対応します。
このようなルールを守りながら、親が子どもへいつも同じ一貫した対応を行うことが大切です。
そうすることで、良くない行動を子どもに気づかせ、適切な行動を身につけさせることができます。
上記の3つのタイプによって対応を変えていくので、まずは子どもを観察してみて、行動の流れから「あ、今のは私が嫌いな行動だな」といった気づきを探します。
この観察を繰り返していくと3つのタイプをすぐに分けられることができるようになるとのことです。
習得するまでには少し難しい部分もありそうですが、慣れくるときっとすぐにできるようになると思います。
ここで、とても大事なポイントをお伝えします。
子どもの行動に対しての3つの対応はあくまで行動を修正するものです。
忘れてならないのは、子どもの人格を否定しないことです。
例えば、子どもの行動についイラッとしてしまい、「なんであなたはいつも!」といった感情的で否定的な表現は子どもへの影響があまり良くありません。
あくまでも、子どもの存在と行動を分けて考えることが大切です。
親が子どもの良い行動に注目して、すぐにほめる習慣をつけることで、親子関係も良い方向に向かいますし、子どももきっと嬉しいな、愛されているなと感じるかもしれませんね。
ほめることがそんなに無いよ、と感じる親御さんも中にはいらっしゃるかもしれません。
けれど、いつもよりもほんの少しでも頑張っている姿が見られたのならば、そこをすぐにほめてあげるようにすると良いですね。
また、子どもが自分でやってみようと挑戦しやすい環境調整も大切です。まずは子どもに合わせた時間や部屋の空間作りなどにも配慮してみるのもおすすめです。
ホームワーク実践をしてみての考察。
今回のホームワークシートはもちろん、3つのタイプの行動分けでした。例を挙げると
日付 | 好ましい行動 (増やしたい行動) | 好ましくない行動 (減らしたい行動) | 許しがたい行動 (なくしたい行動) |
例 | 夕食後、食器を片付けてくれた | 「後でやる」と片付けようとしない | |
例 | 兄弟喧嘩で弟を殴った |
nanochanも実際に取り組んではみたのですが、このシートはあくまでも親の目線によるものなんですね。
というのも好奇心旺盛の子どもにとっては「やりたいからやる」という感覚であり、今まさに未知との遭遇でその行動自体が学びにつながっているのだとしたら?
ここで、親の思惑で止めに入ってしまっていいものだろうか?と迷う部分もありました。
別日にアドバイザーさんに迷うことについて質問してみました。すると、
「お子さんの興味、関心に親御さんが気づいてあげられているのはすごくいいことです。もし、上ってはいけない場所に上るのなら別の方法で上らせてあげると良いですね。あとは、どうしても上りたくなったらお母さんを呼んでね。という風にケガにつながらないようにすることも必要ですね。」
ということでした。この方法は親側の好ましくないと思う行動の一部を合理的にひとまず受け止める。
そして、子どものやってみたい欲求も満たしていきながらも、好ましい方法を知らせていく、とnanochanは解釈しました。
ここでポイントなのは、頭ごなしに叱らないことです。
子どもにとってはなぜ、叱られているのだろう?と感じる部分があるかもしれません。
叱らればかりいると親子関係もギクシャクしたり、余計子どもが親の話を聞かなくなることにつながります。
まずは、親が冷静に場面に応じた対応が必要なのだと感じました。
まとめ:子どもの悪い行動には反応せず、良い行動にはほめる
先にも書きましたが、親は、子どもの悪い面に目が向きやすい傾向にあります。
子どもの良い行動をみようと意識を向けることで、褒めることが多くなり子どものことを認めることにもつながっていきます。
子どもの行動を見るポイントとして3つのタイプに分けました。
それは、好ましい行動(増やしたい行動)、好ましくない行動(減らしたい行動)、許しがたい行動(なくしたい行動)でした。
そのタイプをグループ分けしてみると子どもの大体の行動が把握できるようになります。
まずは、子どもの行動をよく観察することが大切なのだと思いました。
子どもの観察が子どもをほめる、認める機会を増やすことにつながると思うので、nanochanも我が子の行動をよく観察してみようと思います!
親子関係がより良くなることを願って。。それでは、see ya!!
コメント