第1回のペアレントトレーニングから2週間後が経ちました。
その間は出された宿題もあったので、我が子とも意識しながら関わりこなしていきました。
後にもお伝えしますが、その宿題の内容というのが、「我が子の良いところ探し」と「子どもの行動ー対応ーどうなったかについてシート」を記入するものでした。
その中でも良いところ探しについては普段は叱ってばかりであまり考える機会が少なかったなと気づくことができました。
我が子ってこんなにできることがあるんだーと発見もあったので母としても嬉しいひとときでした。
また、宿題は量は多くなく、簡単に記入できるものでしたので難なくこなして行くことができました。
第1回のペアレントトレーニングについて読みたい方はこちらからどうぞご覧ください。
さて、第2回のペアレントトレーニングでは、
- 子どもの行動を理解しよう(子どもの行動に影響を与える4つの要因)
- 子どもの行動を観察してみよう(行動とは「目に見えるもの」「聞こえるもの」「数えられるもの」)
- 子どもの行動が改善されるための5つのポイント
- ロールプレイにチャレンジ(総出演)
- 子どもの良い行動に注目しましょう
- えじそん傾向度チェック
という内容で進められました。
子どもの行動が改善される5つのポイントも挙げており、それは子育てにおいての肩の力を抜くための考え方やテクニックだと感じました。
子どもの行動が改善される観察と理解の方法とは一体、どういうものなのかをnanochanが学んだこと、実践しやすいなと感じたことを紹介していきたいと思います。
それでは、見ていきましょう。
ウォーミングアップ、前回の振り返り、ホームワーク報告
前回のホームワークの中にあった「良いところ探し」の中から一つだけを紹介するものでした。
nanochanも我が子の良いところを鼻高々で紹介させてもらいました。ズバリ、
「行動はやんちゃなところはあるが、年下の子や動物、弱っている人に対しての優しさがある」
です!
紹介した後は、他の受講生の方々からの拍手をいただき、我が子のことを認めてもらえてるなーと心がほっこりしました。
次は発表を聞く番になりそれぞれのお子さんの良いところを聞いてみると、人によって観察の仕方や視点の持ち方が私とは違う部分もあるな、と勉強になりました。
そしてペアレントトレーニングに参加している目的についてもおさらいをしながら触れていました。
子育ての中で気になる行動を理解し、適切な対応法を具体的に学び、練習する。
そして、より良い親子関係を築いていくことと適応行動の増加を目指すことです。
要は親も子も良い関係を築いていくことでお互いのストレスも軽減されるし、子どもの自己肯定感を下げることを防ぐのにもつながるというふうにnanochanなりに理解して落とし込んでいます。
適切な対応法をテクニックとして身につけると子育てが楽しくなりそうですよね。
そして、ドキドキのホームワーク発表です。講義の時間にも限りがあるので、各自、一つだけの発表になりました。
内容が、上記でも書いたのですが、「子どもの行動ー対応ーどうなったシート」です。
状況・場面 | 子どもの行動 | あなたの対応 | 子どもの反応 |
例)勉強をする | 勉強はせず、マンガやテレビを見ている | 「勉強しなさい」と怒る | ぶつぶつ文句を言いながら、部屋に戻り勉強し始める |
このように書かれいるものです。
nanochanの場合は、状況・場面のところが翌日の学校の準備や朝の準備について書いていたので、それを発表しました。
発表後はまたまた拍手をいただき、批判されることもなく講師の方からのワンポイントアドバイスをいただきました。
記入したものを読み返してみて気づいたのですが、子どもの行動よりもあなたの反応の部分が多く記入されていました。
nanochan自身のことは客観視できているということは良いところだと思うので引き続き取り組みたいのですが、
反対に子どもの行動の部分については生活面のルーティンにばかりのことが書かれていることが多かったのです。
この反省から我が子の普段の様子を生活面以外にも目配り、気配りできるように観察していこうと思いました。
いよいよ、第2回の講義開始!子どもの行動を理解しよう
前回のおさらいもさらっと済ませた後は、いよいよ第2回の「子どもの行動の観察と理解」です。
なぜ、子どもの行動を理解しないといけないのでしょうか?それは、特性のある子どもの行動には4つの要因があると考えられるからです。
- 子どもの特性(注意の集中・持続、刺激に対する反応性、対人関係技能など)
- 親の特性と対応の仕方(多様、子どもへの接し方も多様)*えじそん傾向度チェック
- 家族に影響を与えるストレス(親のストレス・精神的不健康・心身の疲労→子どもに対するマイナスイメージが強まる 対応の仕方に一貫性がなくなる
- 状況の随伴性(どのような状況でその行動が生じたか 子どもの行動が生じた時どのように対応しているか)
です。順番に見ていきましょう。
1.子どもの特性(注意の集中・持続・刺激に対する反応性、対人関係など)
気になる子どもにはそれぞれの特性があり、個々によって変わります。
中でも刺激に対する反応性では、目や耳からの刺激が挙げられるそうです。
(要は動くものに反応してしまい、動いてしまうことがあるということ。)
対人関係技能というのはコミュニケーションを指していて、特性により相手の気持ちがわからない、勘違いしてしまいやすいなどの困難さも持っていることもあると言います。
ここでは、診断名などはあまり関係なく、あくまでも子どもの持つ傾向を知ることを目的としているとのことです。
子どもの特性を知る上で、どんな場面、どんな関わり方(アプローチの仕方)、どんな捉え方(子どもの行動した理由)をするかによって、周囲の大人が知ることから始まるのだそうです。
普段の子どもの様子を観察しているとわかってくるものもあるとのことでした。
我が子の観察を行ってみると、どちらかというと目からの刺激に反応しやすい傾向にあるような気がしました。
2.親の特性と対応の仕方:多様、子どもへの接し方も多様
先に伝えましたが、子どもは個々により特性を持っているとのことでしたね。
それは大人も同じで、それぞれの特性や傾向が違うのだそうです。
こちらでは、ペアレントトレーニングを行う際、大人側も自身の特性や対応の仕方を知ることを目的としていました。
えじそん傾向度チェックというものを使用して自身の傾向を知ることができました。詳しくはこちら。
自分がADHDタイプ | 非ADHDタイプ |
・自分自身がルールを守る手本となる ・感情的に叱らない | ・課題、要求のレベルを下げる ・くどくど叱らない |
15問あるえじそん傾向度チェックに答えて自分がどのタイプに当たるのかを知る簡単なテストです。
自身の傾向を知ることで子どもへ関わる場合に押さえておくべきポイントがわかるのですね。
えじそん傾向度チェックの質問内容はこのようになっていました。
ちなみに、15問中10個チェックした場合は、「自分がADHD傾向」に分類され、反対に15問中5個以下の場合は、非ADHDタイプなのだそうです。
1.やらなければならないことを先送りする。
2.つまらないミスを繰り返す。
3.人の話を上の空で聞いていることがある。
4.マニュアル通りにやるのが嫌だ。
5.忘れ物や、今やるべきことを忘れてしまう。
6.掃除、整理整頓は自分には向いていない。
7.貧乏ゆすりなど、無意識に手足を動かしてしまう。
8.失言しやすい
9.興味のない話を聞いているだけの会議では、席を立ちたくなる。
10.レジで長く待つのはイライラする。(バーゲンを除く)
11.アイディアが色々湧いてくる。
12.いくつかの仕事を同時にする。
13.興味のあることには寝食を忘れ熱中する。
14.実行力があると人に言われる。
15.子どもっぽい。
引用:軽度発達障害の理解と特別支援教育 ―特別な教育的支援を必要としている子どもたち―
えじそん傾向度チェックをやってみると、自分自身を客観的に見ることができて上の表にあるタイプに合わせながら振る舞えるようにすると、良いということですね。
ちなみにnanochanはチェックが11個あったので、自分がADHDタイプに当てはまりました。
ですので、自分自身がルールを守る手本となるようにし、感情的に叱らないように気をつけることを頭の隅に置き、ペアレントトレーニングを行うと良いということがわかりました。
3.家族に影響を与えるストレス:親のストレス・精神的不健康・心身の疲労
ペアレントトレーニングを行う際に無視できないのが、ストレスです。
親のストレスなどが溜まっていくとどうなっていくのでしょうか?
それは子どもに対するマイナスイメージが強まり、イライラしていまい、対応の仕方に一貫性がなくなってしまうのです。
そうなってしまうと子どもが混乱することにつながる要因にもなると言います。
nanochanも我が子に対しては、思わずカッとなり強く怒ってしまうことよくあるんですよねー。
ダメとはわかりつつもつい、怒ってしまう。。
そうならないようにするにはどうすれば良いのかというとストレスマネジメントを行い、ストレスがどれぐらいのレベルに達したら自分はこうなってしまうといった自己把握をすることも大事なんだそうです。
ストレスとうまく付き合いながら精神を安定させることが重要なんですね。
余談ですが、自分の感情をコントロールする上でアンガーマネジメントというものもありますね。
nanochanも怒りっぽいので以前より少しだけかじっていたことがありました。
自身の怒りをコントロールすることで対応の一貫性が求められるペアレントトレーニングにも有効だと感じました。
でも、ストレスが溜まると難しくなることもあるので、ストレスマネジメントもうまく取り入れると良いのかもしれませんね。
4.状況の随伴性
ここで、状況の随伴性について説明すると、
「どのような状況でその行動が生じたか、子どもの行動が生じたときにどのように対応しているか」です。
説明だけされると少し難しい気がしますが、要は、子どもの行動そのものは、その子の特性によりすぐには変わりにくいということを理解すること。
そして、行う手立てとしてまずは状況・きっかけを変えたり、親の対応の仕方を工夫してみたりすることです。
ここまで紹介してきた内容の1.子どもの特性 2.親の特性と対応の仕方 3.家族に影響を与えるストレス 4.状況の随伴性 のこの4つは重なり合い、相互作用を起こしていることも多いと言います。
悪い原因があるから大変なんだといった考え方ではなく、うまくいく条件探しをすることが重要なのだと言います。
ここでいううまくいく条件探しとは、一つの要因に対しての「対応を考える。→実践する。→関係向上」を目指しています。
前向きな視点での見方がすごくわかりやすいですし、ストレスマネジメントと合わせて考えてくと我が子との関係の向上が期待できそうですね。
子どもの行動を観察して記録してみよう
ここでの子どもの行動とは「目に見えるもの」「聞こえるもの」「数えられるもの」を指します。具体的に説明すると、
行動の起こった状況、行動への対応、その結果子どもの行動はどうなったか、問題行動の時間の長さ、頻度、程度、それによる本人・周囲への影響の強さ
です。これらの視点で子どもの行動の詳細な観察をして記録することで、指導の適切さ、今後の指導へのヒント、そして子どもと親の進歩がわかるのだと言います。
記録にすることで客観的にみることができて、手がかりを得る事ができます。
この記録に関しては毎回出る宿題と内容は同じですね。よく観察して記録すること、それが理解につながる第一歩なのかもしれません。
子どもの行動が改善されるための5つのポイント
待ってました!子どもの行動で困ったことがあると改善したいと願うのはどの親だってそうだと思います。
以下の5つが改善につながるポイントです。
- いきなり高望みしない
- 子どもの行動をよく観察すること
・ちょっと立ち止まって
・よく見て、よく考えて
・ねらいを定めて
・この子を思い出して - 今できることから、一段一段ステップを踏んで着実に
- 個々の子どもの特性に合わせて
・すぐに、具体的に、わかりやすく注意
・短時間で飽きないように、興味を持たせる工夫
・「できた!」という自信を持たせることのできる課題設定=「実力+1」
子どもの行動が改善されることはとても嬉しいことではありますが、子どものレベルや思いもちゃんと見てあげないといけないんだよとnanochanは捉えました。
努力する親の立場も考えもわかるけれど、焦りすぎてしまって子どもが置いてけぼりになるのは本末転倒になってしまうので子どもの観察をする際も客観的に行えるように意識しないといけないと感じました。
また、子どもに自信を持たせることも大事だとあるので、普段から我が子の得意なことや強みを母親の目線で探っていけるようにしたいなと思いました。
ロールプレイにチャレンジ!
ここでは、ロールチャレンジをしました。
一つの例を挙げて親役、子ども役に配役して両方の立場になってみるという内容でした。
今回はロールプレイの内容は割愛しますが、実際にやってみて気づいたことがありました。
それはnanochanが子ども役の時で、設定内容も親に注意されるという場面でした。
お芝居ではあるものの怒られるのってやっぱり気分は良くないですね。
普段の生活の中でもnanochanも我が子を怒ったりすることも多いので、これは嫌な気持ちにさせていたんだなと気づくきっかけになりました。
とても大きな気づきを得ることができたと思います。
相手の立場になってみることって本当に大切ですね。
子どもの良い行動に注目しよう
先にも書きましたが、怒られてばかりいるのって気分が落ち込んでしまいます。
子どもの気持ちを落ち込ませないようにするためにも、親ができることがあると言います。
それが
「毎日の生活の中で、子どもの良い行動に注目する」
です。
子どもの良い行動に注目すると親も子どもへほめる機会が増えていくのだそうです。
今回は、子どもへのほめる練習を兼ねたホームワークが出ました。
「子どもをほめた行動ーどうほめたかシート」の記入です。ほめるポイントとして
- 視線を合わせて(目を見て、見返すのを待って)
- 近づいて(子どものそばに行って、子どもの同じ目の高さで)
- 感情・動作を込めて(ほほえんで)
- タイミング(子どもの良い行動が始まったらすぐに、または直後に)
- 簡潔に、具体的に(子どもの行動をほめる。温かく、嬉しそうに)
です。
具体的な大人側の行動の仕方が書いてあるのでわかりやすいですね。
普段、ほめ慣れていないと親が照れてしまって言いづらいこともあるのだそうです。
そういう時は、セリフとして言うと伝えやすいと言うテクニックも教えてくれました。
ほめるタイミングは出来るだけその場ですぐにが基本なので、うまく言葉にできなくても親指を上げる「GOOD」サインをジェスチャーで伝えるのも良いとのことでした。
まとめ:子どもの行動をよく観察すると子ども理解につながっていくこともある。
子どもの行動をよく観察して理解することが親子関係を良好にしていく上で必要なプロセスであることが分かりましたね。
子どもの行動が改善されるまでは親は焦らずに一貫した態度で関わる姿勢も大切だと言うことがわかりました。
親やその周囲にいる大人も自身の特性を理解することも大切です。
自分を知って、子どもと関わるときのヒントにしていくことと、自分のストレスマネジメントを行い、あまり怒らないようにすることも必要です。
普段から何かと注意が欠けたりして失敗から怒られることが多い特性のある子どもにとって、ほめられる経験を増やしていくと言うのはとても大事なことです。
それは、子どもの自己肯定感を保つ上でもとても重要です。
子どもの観察の仕方のテクニックも身につけて行きながら苦しくない楽しい親子関係を築いていきたいですね。
ホームワークも進めていきながら、我が子との関係を向上させていきたいです。それではこの辺で。see ya!
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