障がい有る無しは関係ない?【インクルーシブ保育】ってどんな保育?

【インクルーシブ保育】を簡単に説明すると

”障がいのある子どももない子どもも、分け隔てなくその子らしくいられて、一緒に育ち合うこと”

です。

”インクルーシブ”は英語で”Inclusive”’と表記します。意味は「包括した、包まれる、含まれる」です。

さて、なぜ”インクルーシブ”に”保育”という単語がくっついて”インクルーシブ保育”という言葉ができたのでしょうか?

最近、よく耳にするようになった *1)HSP(Highly Sensitive Person/ハイリー・センシティブ・パーソン)や *2)発達傷害といった様々な特性を持っている人たちが増加しています。

それは保育園や学校などでも同じです。

以前に比べると、少し知識のある人もいて「障がい」に対しての理解が得られやすい社会になりつつあるのかな?とnanochanは前向きに考えています。

この記事では”インクルーシブ保育”についてnanochan的な見解をご紹介したいと思います。

*1)https://ja.wikipedia.org/wiki/ハイリー・センシティブ・パーソン

*2)https://ja.wikipedia.org/wiki/発達障害

参考:wikipedia

(*お断り:保育士として働いているnanochanとは違った考え方をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、こちらの記事はあくまでnanochanの経験や勉強して得た知識をもとに書いております。その認識で読み進めていただけたらと思います。よろしくお願いします。)

目次

【インクルーシブ保育】とは障がいのある子どももない子どもも、分け隔てなくその子らしくいられて、一緒に育ち合うこと

インクルーシブ保育とは、”障がいがある子もない子も分け隔てなく”とありますが、診断名をもらっている子、診断名のない子の違いだけではありません。

「こだわりが強いな」「落ち着きがないな」など見た目などではわからないけど、発達が気になる子もインクルーシブ保育の中では含まれます。

普段、保育園で保育をしていく中で、「何だろう?」などと感じたり、時には”気になる子”への対応に困ったりする現状もあります。

インクルーシブ保育を考える時に押さえておきたいポイントは

  • 子どもだけの問題ではないこと
  • 保育者(周りにいる大人)の理解や受け取り方も重要であること
  • 子どもを取り巻く環境(保育状況)の見直しをすること

です。

ここで、誤解のないように説明すると”気になる子”に対して障がいなどの診断名をつけることが目的ではないということです。

先ほども申し上げましたが、「気になる子」の周りにいる保育者や親などが理解し、その子の行動に対しての別の視点からの受け取り方をすることが最も大事なのではないかと思います。

あくまでも大人側が考え方の変換をして「気になる子」に合わせた環境を設定することが重要です。”気になる子”に合わせた対応をすることがインクルーシブ保育の中の一つの目的でもあります。

インクルーシブ保育を実践して得られるメリットって何?

発達が気になる子というのはそれぞれの特性を持っていると言われています。

しかも、それは一人一人によって違っていて同じパターンがあまり無いことが多いのだそうです。(性格も違うんですから、そりゃ、当たり前ですよね。)

自閉スペクトラム症やADHD(注意欠陥多動症)などのおおまかな種類はありますが、その子によっての度合いが違います。

それは、障がいがない子にも言えることでそれぞれの持っている性格や家庭背景など様々ですよね。

そういった面を考慮しながら、保育士は声のかけ方を変えてみたりと色々なアプローチの方法を探っていたりします。

そして、nanochanが保育士として保育する中で意識しているのは、子ども達一人ひとりの『良いところ』探しをすることです。

子どもはみんなそれぞれの『良いところ』を持ってます。

それを気付けるか気付けないかによって子どもにとっての園生活の充実度も変わるのかな?とも思います。

それは、大人に置き換えても同じことが言えると思います。

互いの良いところを認め合えるからこそ信頼関係も築けるし毎日を楽しく過ごせるようになるのでは、と。

でも、保育園などではある意味では社会生活と言い換えることもできるくらい、色々な人(友達)との関わりが増えていくものですね。

そういう中で「自分とは違うぞ?!」という感覚も覚えていきます。

これはとても大事な気付きであり、経験として自分とは違う人(友達)もいるということを知ることができます。

最近では、*3)LGBT(性的多様性)など、様々なセクシャリティーも耳にするようになりました。

他にもボディポジティブやボディシェイミングなどの用語も出てきて、外見に対しての多様化も見られるようになってきましたね。

幼少期の頃から互いの違いを認め合いながら、良いところを知っていくこと。それがインクルーシブ保育を実践する上での将来的なメリットにつながるのではないかなーとnanochanは思います。

*3)https://ja.wikipedia.org/wiki/LGBT

参考:wikipedia

まだまだこれからの【インクルーシブ保育】 まずは自分や仲間(同僚たち)と取り組めることを少しずつ・・・ スモールステップで取り組んでいこう!

【インクルーシブ保育】については本屋さんへ行けば、簡単に書籍も手に入るようになってきました。

けれど、まだまだこれからというのが実情です。nanochanも保育士として働いていますが、同僚それぞれの「保育観(自分の持つ保育の方法や子ども像)」を持っています。

各自の持つ”保育観”を否定する訳ではないのですが、「私とは違う考え方もあるんだね」と思いつつも心のどこかでは「もっとこうすればいいのに」と思ってしまうこともあります。

正直に言って、頭では分かってはいるけれどインクルーシブに同僚の考え方を受け止められないことって本当によくあります。

だからこそ、意識を持ち続けていくことが必要なんだと思います。

互いの良いところを認め合って同僚と一緒に”インクルーシブの輪”を作り上げていくことを心がけていくことが大切です。

そんな大人の様子を子どもなりに感じ取っていき、また違う形で”インクルーシブの輪”が広がっていくことを信じながら取り組んでいきたいなと思います。

また、「インクルーシブ保育」では、一人一人の子どもに合わせた関わり方をはじめ、支援などの手立てにもつなげていくことができます。

それは、一人ひとりの得意なことや、苦手なことを当事者もその周りにいる人も把握することで、得意なことはもっと伸ばしていけるように、そして苦手なことは克服できるようにアプローチできます。

将来社会に出た時、自分の弱点が分かっているのと分かっていないとでは大きな差が出るのではないでしょうか。

まとめ 結局、インクルーシブ保育を実践することで何が起こるの?良いこととは何?課題は何?

インクルーシブ保育を実践することで、障がいのある子もない子も気になる子も一緒に成長できると言うことです。

一緒に成長できるということは、様々な違いを持つ人(友達)がいるんだということを小さな幼少期からリアルな体験を肌で感じることなのです。

「誰か」を分けるなどの考え方ではなく、一人ひとり違っていていいんだよ、それが当たり前なんだよ、と思えるようになればそれはきっと”インクルーシブな保育”が”インクルーシブな社会(人)”につながるのだと思います。

保育園でもインクルーシブ保育を進めていけるようにするにはどうしたらいいのだろう?と気づく保育士や大人が増えていくともっともっと実践することもできるようになるかもしれないですね。

スモールステップで取り組めることを少しずつでもいいから進めていく意識を持ち続けることが大切なのだと思います。

今(2022年6月時点。)はまだそんなに認知度の少ない”インクルーシブ保育”ですが、もっと広めていくためにもそれぞれの保育園をはじめ、園長、保育士の発信力も重要な要素だと感じます。

まだまだこれから広まりつつある”インクルーシブ保育”。

そのままじわじわとうまーいこともっと広がるように、nanochanもここのブログの中から発信力をつけながらアピールできればと思います!将来に希望を込めて。 see ya!

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