生まれた時から誰もが持っている”五感”。
- 見る(視覚)
- 聞く(聴覚)
- 触る(触覚)
- においを感じ取る(嗅覚)
- 味を感じ取る(味覚)
人が生きていく中で自然と使い分けている感覚ですね。
また、生まれてからこれまで生活してきた中での”経験”で得た感覚の違い”も、人によって様々です。
例えば、大きな音に聞き慣れていない人が大きな音を聞くと不快に感じることもありますね。
そういった、人によって感じ方に違いのある感覚(五感)ですが、その違いにより周囲からなかなか理解されずに困っている子もいると言います。
感覚で違いのある子はどのような世界観で生活しているのでしょうか?
人と違う感覚を持つ子どもの世界観や苦労している点はこんな所
保育園などでは、友達や保育者との関わりやふれあいが多くありますね。
その中で、例えば散歩に行くときに手をつなぐ、遊びの中で一瞬、肌が触れるといった場面もあります。
そういう感覚は痛くもないですし、大体の子はそのままやり過ごすことが多いと思います。
けれど、”他の子と違う感覚”の子からすると、”ゾッとする”といいます。
また、このゾッとする感覚を別の言い方では「触覚防衛」と言うそうです。
大勢の人は何てことない感覚であっても、この「触覚防衛」を持つ子は、感覚に関して過敏性が見られるとのことです。
感覚に敏感性を持つ子どもは、味覚と嗅覚においては食べ物のにおいや口の中に入れた時の感触も違う感覚を持っているため、偏食が強いことも多いと言います。
また、聴覚においては車の音、赤ちゃんの泣き声、人混みの中のザワザワした場所などもとても大きく聞こえたり、不快な音に聞こえることもあるのだそうです。
人と違う感覚の子どもに対しての知識を持つことの大切さ
人のそれぞれの触わる、食べる、聞くなどの感覚は違います。
大体の人はそんな当たり前のことをわかっていることと思います。
けれど、ものの感じ方はその本人にしか分からない感覚なんだと思います。
なので、もしその子の頭を撫でてあげようとした時に嫌がったり、絵の具や砂が手についた時にパニックになる子がいたらその子は感覚が過敏なんだと理解してあげてほしいと思います。
知識を持っているのと持っていないのとでは、感覚が過敏な子への対応や工夫の仕方が変わってくると思います。
感覚は共有することが難しいですが、なぜ嫌がるのかな?と言う視点で見てみると子どもの困っていることがわかってくるかもしれません。
まとめ:感覚の共有は難しいが、相手の立場になって想像(イメージ)することはできる!
見る、聴く、触る、嗅ぐ、味を感じるなど五感の感覚が過敏なことを「触覚防衛」と言うことをこちらの記事では、お伝えしました。
ものの感じ方は人それぞれなので、同じ感覚を共有することは難しいですが、その子の立場になって想像することはできますね。
想像することで、その子の持っている困り感にも気づいてあげられるかもしれません。
もし、気付くことができた時は、触れ方や関わり方を見直すことにもつなげていけるのかなとも思います。
その子の困り感に気づいてあげられた時こそ、その子にとってわかってくれる人もいるんだという安心感にもつながっていくのでしょうね。
そういった心のよりどころ(安全基地)になることが保護者や保育者といった周りにいる大人の役目なのかもしれませんね。それでは、おしまい。see ya!
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