職業柄(nanochanは保育士です。)様々な研修を受けていると、たまに”ペアレントトレーニング”という言葉を耳にします。
簡単に説明すると
「子育てで気になる子どもの行動を理解して、対応法を学ぶ」を親(ペアレント)が練習(トレーニング)するという意味合いがあるとのことです。
nanochanも子育ての中で我が子の気になる行動に関してイライラしたりと感情が揺れまくることが多いです。。。
やってみないとわからないままだ!ということで、nanochan、受講を決めました。その体験記を自身の忘備録としても書きたいと思います。
・ペアレントトレーニングって何をするの?研修内容について
・まずはここを知ろう。発達障害について
・ドキドキの他己紹介
・参加メンバーから子どもの特徴や良いところ紹介
・具体的な進め方
・ホームワーク?! 家庭に持ち帰って実際に取り組んでみよう
・まとめ・第1回に参加してのnanochanの率直な感想
ペアレントトレーニングって何をするの?研修内容について
普段から我が子を真ん中にして、色々とお世話になっている関係機関の方からの案内で”ペアレントトレーニング”の受講を決めました。
参加人数はスタッフ2名を含めての全員で9名。回数は全部で8回あり、各々でテーマも決まっています。
内容は下記の通りです。
●研修内容●
第1回 | オリエンテーション |
第2回 | 子どもの行動の観察と理解 |
第3回 | 子どもの行動への良い注目の仕方と3つの行動のタイプ分け |
第4回 | 前半振り返り |
第5回 | 子どもが従いやすい指示の出し方 |
第6回 | 上手な無視の仕方(ほめるために注目を外す) |
第7回 | トークン表(めあて表)と限界設定 |
第8回 | 振り返り |
内容だけではイメージがつかない部分もありますが体系的にまとめられているので、いつ、何を学ぶかがわかります。
上の表には記載していませんが、研修のスパンとして、2週間間隔で進めていきます。
また、1回ごとの所要時間は1時間半です。
次の講義までの期間 | 2週間後 |
1回の講義の所要時間 | 1時間半 |
表にもしてみたので、ご参考にどうぞ。
まずはここを知ろう。発達障害について
発達障害とは、おおまかに分類すると下記の通りです。
- ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder・注意欠陥多動性障害)
- LD(Learning Disability/Disorder 学習障害)
- 自閉スペクトラム症/自閉スペクトラム障害 (ASD アスペルガー症候群・高機能自閉症・高機能広汎性発達障害)
最近では、メディアでも話題に上がったりするので聞いたことあるよ、って人も増えてきたのかな。という印象です。
いただいた資料の中に記載されている<理解のポイント>が分かりやすかったので紹介します。
●理解のポイント●
- 認知障害である→その原因は生物学的・神経学的なもの→決して心の問題ではない
- 障害が軽い(人によってとらえ方は様々で、重いととらえる人もいる)ので、ある程度機能している→だから普通に見える→でも「できないことが多い」
- 障害(不器用さ、困難さ)をめぐって、周囲との関係で二次障害を招いてしまう→自己評価と他人への信頼が揺らぐ
さて、文字にして理解のポイントを読んでみると、なるほどな〜と思うわけです。
なぜなら職業柄わかっていても人に説明する時ってうまく伝えることが難しかったりしましたから。(私もまだまだ勉強不足だったな、と痛感しました 泣)
説明をしていたスタッフさんが補足として
「認知障害であるからこそ、しつけの問題ではない。けれど周りの人の理解がないと誤解されてしまうんです」
と、スタッフさんが説明してくれた時は思わず涙が出ちゃいそうになりました。
本当にそうなんですよね。お店などで”私はきちんと我が子のしつけはしてます”アピールをやっていたんです。
子どもが動きまくるたびに。。。本来なら我が子の行動に注目して対応したいのに、周囲の目が気になって体裁を取り繕うだけで精一杯だったな、と思い返していました。(涙)
ドキドキの他己紹介、そして参加メンバーからの子どもの特徴や良いところ紹介
座学?でスタッフさんによる講義が終わったところで次は、レクリエーション的な感じで”他己紹介”をしました。
他己紹介というのは、
AさんがBさんに自己紹介をする→Bさんが全体に向けてAさんについての紹介をする
といった方法です。他己紹介をするペアはスタッフさんが決めてくれました。
私のペアとなったのは大体30代後半〜40代前半くらいの女性で優しい雰囲気の方で初対面の私にも気さくに話しかけてくださいました。
他己紹介の内容はここでは明かせないのですが、彼女なりの子育てをする上での我が子の特性や自身の抱える悩みを少しだけ教えてくれました。
私の内容も紹介してもらい、参加者全員の紹介が終わった頃にはやや緊張感のあった場の雰囲気も和み、皆さんリラックスしてきたな、という印象でした。
そして、いよいよ我が子の特徴や良いところの紹介になりました。
和やかモードな状態だったのもあり皆さん自分の番になると、それぞれの家庭内での子どもとの関係、悩み、願望、どうなりたいのかなどたくさんお話をしてくれました。
皆さん、本当に色々と抱えているんだな、見た目だけでは本当にわからないなとスタッフさんによる講義を思い出しながら”うんうん”と聞いていました。
ペアレントトレーニングって具体的にはどう進めていくの?
ペアレントトレーニングは基本的に、行動療法を取り入れているとのことです。行動療法について説明します。
●行動療法●
- 適応行動を身につけていき、達成感を得ていくもの
- 行動観察と褒めることが基本であり、行動理解することで気持ちも見えてくる
とのことです。家庭内で親が子どもへのアプローチの方法を変えていきながら、
これまでとは違った視点での見方もできるようになる、と同時に子どもの様子も変わっていくってことなのかな、
と私の考えはこうなりました。
この考えはトレーニングを受けていく過程で変わっていくかもしれないので、第1回のペアレントトレーニング教室での気づきとして覚えておきたいと思います。
ホームワーク?!家庭に持ち帰って実際に取り組んでみよう
ホームワークの内容としては、子どもの行動/あなたの対応/子どもの反応(どうなったか)についてが表になっていて、日々のやり取りの中で実際に起こったことを書きだしていくとのことです。
まー、私も保育士なので記録することは得意な方なのできっと楽しみながら取り組めることでしょう。
でも、ありのままの家庭内でのやり取りを記録に残すのってなんだか恥ずかしい気もするけれど、やってみないとわからないと思うので気にせず進めていきたいと思います!ホームワークの表はこんな感じです。
箇条書きで書けるので続けやすそうですね。
でも、仕事、家事など、様々なルーティンをこなしながら宿題をするのは意識を持たないとつい忘れてしまいそうです。。
そうならないためにもいつでも目に付く場所にこの宿題を置いておいて思い出した時、うまく対応できた時にささっと書けるように親側の工夫も必要かなと思いました。
まとめ・第1回のに参加してのnanochanの率直な感想
ペアレントトレーニング教室を受講しようと思ったのは、私と我が子の親子関係の向上とうまく関わるためのコツを得るためです。
同じように受講しているメンバーさんと顔合わせをするまでは”自分の変化”ばかりを考えていました。
でも、他の受講生の方のお話を聞くと私が今まで思い浮かばなかった子どもの観察の仕方や関わり方などを知ることができました。
10世帯あれば10通りの子育て観や関係性があるんだなとも思いました。
私も子育てにおいての困り感があるので、お話を聞かせてくれた受講生の方のお話は共感できるものが多かったです。
子育てにおいての困り感はそれぞれの度合いや内容は違えど、この機会でご一緒できた受講生さんと出会えたことは縁だと思うので、新たなつながりができたことが嬉しいです。
これからも悩みごと、辛かったこと、嬉しかったこと、うまくいったことなどを共有して楽しくペアレントトレーニング教室に通えたらと思います。
ホームワークも忘れずに取り組んでいきたいと思いまーす!それでは、see ya!(またね!)
コメント