【本の紹介】とっても使える!「気になる子」のわらべうた

日本には昔から子どもに親しまれている遊びがたくさんありますね。

その中でも「わらべうた」は、一つのうたでも同じような音で歌詞が地域によって若干違っていたりと奥が深いですよね〜。

一部では、わらべうたは子育て中の親、保育園などでも取り入れられているのではないでしょうか?!

今回、紹介するのは『気になる子』に焦点を当てた一冊を紹介したいと思います。

タイトルは『「気になる子」のわらべうた』です。

伝承遊びでもあるわらべうたがどのように「気になる子」に影響や作用があるのか?そういった視点でご紹介したいと思います。

目次

「気になる子」のわらべうたの作者はどんな人

『「気になる子」のわらべうた』は保育カウンセラー シュタイナー治療教育家の山下直樹さんの著書です。(発行:株式会社 クレヨンハウス)著者の山下直樹さんについての詳細はこちら。↓

ルドルフ・シュタイナーの治療教育を学んだ後、幼稚園や小・中学校のカウンセラー等として勤務。保育カウンセラー等として、現在も定期的に保育園で保育カウンセリングを行なっている。(一部抜粋)

「気になる子」のわらべうたより

主に「気になる子」に関することがこの本では書かれているのですが、そもそも「気になる子」とは一体、どのような子なのでしょうか?

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「気になる子」ってどんな子?わらべうたで育まれる4つの感覚とは?

10年〜20年前に比べると私たちの暮らしも大きな変化がありました。

それは、子どもにとっても同じで遊び方や玩具、場所も変わり、これまでとは違う形になってきました。

ゲーム機やスマートフォンやタブレットなどの電子機器の普及もまたその一つです。

便利な世の中になっているととらえられる一方で、その裏では子どもを取り巻く環境も変化しています。

具体的に何が変化したのかというと、子どもの遊びに関して言えば、身体を動かすことが減ったことも挙げられます。

他にも便利な世の中の副産物として子どもの睡眠時間も短くなってきていることも挙げられていました。

そういった背景から子どものこころやからだがアンバランスに育っている可能性が大いにあるのだと山下氏は著書の中に記載していました。

最近は、子どもの運動能力が低下していることメディアなどでも指摘されていたので、納得です。

この本では、「アンバランスな子」を「気になる子」としてとらえ、「感覚を育てる」ことに焦点を当てています。特に発達の土台となる「触覚」「生命感覚」「運動感覚」「平衡感覚」という4つの感覚を育てることが、子どものこころとからだを育んでいくという視点で書かれています。読者の方にはなじみのない感覚かもしれませんが、これらはシュタイナー教育の感覚論をベースにしています。

「気になる子」のわらべうたより

上記の引用でも書いてあるように、わらべうたには”感覚を育てる”ことができる要素があるのだと言います。

他にもわらべうたは道具なども不要で自分のからだひとつで取り入れられるとなると、なかなかコスパの良い遊びなのでは?とも思います。

また、わらべうたでは優しく触れ合ったりするので親子でのスキンシップも増えますね。

コスパも良くて、こころとからだの感覚が育ち、運動能力の低下が防げるかもしれないとなると、小さな子どもがいる方や保育園、幼稚園で取り入れないのは損ですよね!

目次などの概要をちょっこっと紹介

この本の中では、それぞれの子どものタイプによってのおすすめのわらべうたが紹介されています。

例えば、”じっとしていられない子”に有効なわらべうた「○○」、「△△」などです。

ただ、紹介だけではなくなぜこのわらべうたが有効なのか、どのような感覚が育つのか?といったいことも説明されています。

また、初めてわらべうたに親しむ人のために音階も記載されているんです!なんて、丁寧でわかりやすいのでしょうか!!

nanochanが実際にわらべうたを保育の中で実践してみてわかったこと

nanochanも保育士としてお仕事をしているわけですが、保育の中ではこの本に出てくるようなタイプに当てはまる子って結構いたりするんですよね。

それは、悪いとかのレッテルを貼っている訳ではなく

”どうしてこのような行動をするのかな?”や”どのように関わったらいいのかな?”

というように考える機会がよくありました。

この本を参考にしてその子の特性について自分で仮説を出してみたりして意図的にわらべうたを取り入れて関わるように実践すると、別の視点でのその子の考えを想像することが増えました。

それは保育の方法を振り返ることにもつながったので、保育士としての質の向上もできたし、何といってもその”気になる子”への関わり方が変わったことで互いの関係性の変化や気持ちにゆとりができたことはとても嬉しかったです。

視点を広げて様々な面で見ていくことって本当に大事なんだなと気付かせてくれた素敵な書籍でした。

まとめ:便利な世の中だからこそ、”わらべうた”を取り入れて尊い子どもの感覚を育てるべし!

さて、『「気になる子」のわらべうた』の紹介はいかがだったでしょうか?

大人は子どもの将来のために、習い事や学習塾など学習面に関して力を入れることも多いかと思います。

けれど、便利な世の中になった現代ではひと昔前までにできた外遊びができないこと多くあり、子どもがからだを動かす機会が減っていることも確かです。

だからこそ、昔ながらの”わらべうた”で親子のふれあいを増やしたり、保育園や幼稚園での子どもの関わりの中で取り入れるなどしていくのもいいのかもしれません。

また、わらべうたは自身の歌う声のみで取り入れられるので、プライスレスです!コスパも良し!子どもにもいいことづくめ!ご家庭などで取り入れてみてはいかがでしょうか?!

「気になる子」がもっと輝ける未来になることを願っております。それでは、ここらでsee ya!

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