いきなりですが、「保育所保育指針」を読んだことがありますか?読んだことがある人もまだ無いという人にもおすすめなのが、「保育所保育指針ハンドブック」です。
なぜ、おすすめなのかというとイラストや図解があり、文章ばかりじゃ分かりづらいという人にも読みやすいからです。
保育をする上で欠かせない「保育所保育指針」は新人、中堅、ベテラン問わず、全ての保育士さんはよく耳にする機会も多いと思います。
というのもこの「保育所保育指針」は保育を実践する上で欠かすことのできないもので、基本の「き」と言っても良いほどとても重要なものです。
他にも記載されている保育のねらいや内容などを把握して計画書を立てたり、保育実践をする上での考え方のもとにもなりますね。
こちらで紹介する「保育所保育指針ハンドブック 2017年 告示版」では、保育所保育指針が改定されるにあったての改定のポイント&キーワードや読み解きポイントなどもイラストや図解でわかりやすく説明しています。
保育の中で迷った時や参考にしたい時などにとても役立つこと間違いなしです。
保育所保育指針ハンドブックの活用法や、なぜ保育所保育指針が保育士にとって必見なのかを見ていきましょう。
社会的状況によって変わってきた保育所保育指針
保育所保育指針ははじめて示されてからこれまで4回改定された経緯があります。詳しくはこちらでご参照ください。
1965年(昭和40年)通知 | 保育所保育指針 |
1990年(平成2年)通知(改定) | 保育所保育指針 |
1999年(平成11年)通知(改定) | 保育所保育指針 |
2008年(平成20年)告示(改定) | 保育所保育指針 |
2017年(平成29年)告示(改定) | 保育所保育指針 |
どうして、保育所保育指針は変わってきたの?
それは、保育所保育指針はその時代の社会的状況などの要素でニーズが変わってきたからです。簡単に説明すると、子育て世代の保護者のニーズや子どもを取り巻く環境に合わせて厚生労働省などの機関が策定してきたのです。
なので、現在(2022年)に2008年告示の保育所保育指針を参考にすると「何だか違う?」というような保育になってしまうこともあるのです。
改定のポイントを知れば、保育の方法や考え方も変わってくる
ここで紹介している「保育所保育指針ハンドブック」では、旧保育所保育指針からの改定のポイントやキーワードを紹介しています。
新しく入ってきたキーワードなどには詳しく説明が記載されていますし、何よりもイラストや図解がたくさんあるので、文章がたくさんで読みづらいという人にはおすすめです。
他にも各章の説明も書かれているところもポイントです。
なぜかというと、保育をしている時にぶつかる疑問や迷いなどが出てきたらこちらの「保育所保育指針ガイドブック」を開いて振り返りをすることができるからです。
もちろん迷った時には周りにいる先輩に話を聞いてもらったりする方法もあるかとは思いますが、自分で考えてみたいという人はまず、この本を開いてみるとビジョンが見えてくるかもしれません。
nanochanの提案する保育所保育指針のハンドブックの使い方
ここでは、保育所保育指針の中の「第2章 保育の内容」の「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の「健康」を例に考えてみましょう。保育所保育指針から一部引用していますので、ご参照下さい。
キーワード
- 第2章 保育の内容
- 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容
- 健康
ア 健康
健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活を作り出す力を養う。
*中略*
(ア)ねらい
*中略*
③健康、安全な生活に必要な習慣に気付き、自分でしてみようとする気持ちが育つ。
(イ)内容
*中略*
⑤身の回りを清潔に保つ心地よさを感じ、その習慣が少しずつ身に付く。
⑥保育士等の助けを借りながら、衣類の着脱を自分でしようとする。
⑦便器での排泄に慣れ、自分で排泄ができるようになる。
(ウ)内容の取り扱い
上記の取り扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。
*中略*
③排泄の習慣については、一人一人の排尿感覚等を踏まえ、おむつが汚れていないときに便器に座らせるなどにより、少しずつ慣れさせるようにすること。④食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなど、生活に必要な基本的な習慣については、一人一人の状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行うようにし、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重すること。また、基本的な生活習慣の形成に当たっては、家庭での生活経験に配慮し、家庭との適切な連携の下で行うようにすること。
引用:保育所保育指針 厚生労働省
先ほども書きましたが、今回は、「1歳以上3歳未満児」の「健康」を例に挙げました。
「内容」の中にも書かれているように、子どもに清潔の心地よさや習慣が少しずつ身につけるようにすることについて「内容の取り扱い」の中で具体的にどうすれば良いのかが書かれています。
簡単に一部分を説明すると「健康」では、子どもを便器に座らせてみたりなど、一人一人の状態に応じ、行うようにすることとして書かれています。
ここまで読んでなんとなくわかったよという人もいるかもしれません。
けれど、文章だけではわかりづらいところもありますよね?
「保育所保育指針ハンドブック」では、文章だけではわかりづらい内容もイラスト、図解があるのでとてもわかりやすいです。
この本をヒントとして、月案や週案を立てたり、保育の中で子どもとどのように関わるかなど疑問や迷ったことが出てきたら使い倒して欲しいと思います。
nanochanなりのの保育所保育指針を見るポイントは、月案などの計画書などの記録作成中に、当てはまる文章が思いつかない場合に「保育所保育指針ハンドブック」を開いてみてヒントを探してみるということです。
そうすると当てはまる表現が見つかることもあるので、おすすめな方法です。
このように「保育所保育指針」は、子どもに対しての関わり方や考え方などの内容がたくさん書かれています。
社会的状況によって文章が変わっていたり捉え方の視点も違うので、常に新しい情報として目を通すことは保育士として働いている人にとっては必須ですね。
文章ばかりじゃ読みづらいよって人に特におすすめしたいのがこの「保育所保育指針ハンドブック」です。
まとめ:イラストや図解がついているハンドブックを一冊持っていると心強い!
ここまで、「保育所保育指針ハンドブック」の活用の仕方などを挙げながら、保育所保育指針の重要性についても触れてきました。
忙しい保育士さんにとって、手っ取り早く内容を理解、把握できるような一冊があると仕事の効率も上がりますし、何よりも子どもとの関わりの時間を多く確保できるようになるのかなと思います。
子どもにとっても大好きな先生と一緒に遊んだり関わったりすることが増えると嬉しいでしょうね。
保育士としての資質の向上やクラスの子どもたちとの関わりをさらにより良いものにするためにも、ぜひ手元に一冊置いておくことをおすすめします。それでは、see ya!
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