そこの保育士さん、古い保育方法を実践していませんか?その保育方法は目の前の子どもに合っていますか?
時代の移り変わりと共に保育業界でも「保育の仕方について振り返りましょう。」といった雰囲気が研修先でもよく感じられるようになりました。過去の「あたりまえ」の保育の例をあげてみると、
- 食事、着替えなどは全員で一斉に取り組む
- 皆が同じ遊びをする
- 保育士が主導権を全て握っている…etc
それぞれの園によって変わるかもしれませんが、こういった実情があるのかな?という印象です。
(保育士であるnanochanの以前の勤め先ではそうでした。)
1年〜2年前までは研修先のみでの実感でしたが、2022年の現在はその変革がより身近なものになり、保育現場でも改善が求められているように思います。
こちらで紹介している書籍にも書いてあるように、保育の「あたりまえ」を見直すと保育がよくなるのだと言います。
場面によっての改善ポイントや考え方などについて書かれていて、目次は、生活場面編、あそび場面編、環境編、まだまだある編に分かれています。
保育の中に取り入れられそうな内容が盛りだくさんですよ!
良い保育、良い保育士とは?まずは振り返ることから始まる
保育園で働く保育士さんにとって、日々の保育は大変な部分もあるけれどやりがいもあり、何よりも子どもの成長が見られた時の喜びはとても嬉しいものがあります。
子どもの成長を支える保育士さんですが、保育の方法を習得するのは勤めている保育園の風習や先輩保育士を見て学んでいくことがほとんどだと思います。
例えば、一か所の保育園で長く働いていて、自分の保育の方法についての振り返りを行わないと、客観的に見る機会が少ないのでいつまでも「同じ」ということになります。
(一か所の保育園で働き続けることが悪いということではないです。)
「同じ」は良いことではないのか?と思われるかもしれませんが、社会情勢、家庭の多様化、過去と現在の子どもの違いについてなど様々なことが変化していることを考えると一概に良いとは言えないのではないでしょうか。
時代の変化に対応するということは子どもを取り巻く環境にも気配りをして、できるところから少しずつ時代に合わせて試行錯誤することだと思います。
まずは、子どもの成長を支える保育士が保育の振り返りをして次にどうするかを考え、実践していく必要があります。
子どもにとって保育園で過ごす時間は長いです。
1日24時間のうちの10時間から11時間を保育園で過ごす子どももいます。
それを考えると子どもにとっての保育園の環境がいかに重要かが分かりますね。
ここで、こちらで紹介している書籍の中の見直しポイントを一部紹介したいと思います。
【一部抜粋】生活場面にひそむ「あたりまえ」編
見直しポイント1
みんなで一緒に「いただきます」
なぜ、みんなで一緒に「いただきます」が見直しポイントなのかというと、
<前半省略>
頭にあるのは、完食をさせること。時間内に手際よく食べさせることができる保育者が、スキルの高い保育者と捉えられているようなところがありました。
<中間省略>
0、1、2歳児保育の見直しが始まり、食事の時間について振り返ってはじめて、「これは丁寧な保育と言えるだろうか?」と考えたのです。順番に手早く食べさせる姿が、「まるでヒナの餌やりではないだろうか?と…….。
引用:「あたりまえ」を見直したら保育はもっとよくなる 編著:伊瀬玲奈
保育の見直しをきっかけに食事の進め方についての振り返り、反省(気づき)が書かれていますね。
こちらでは割愛していますが、実際に改善して取り組んでいる方法を紹介していました。もし、その内容が知りたい方はこちらの本を手に取り、読んでみてくださいね。
本からの学びをどのように取り入れるか
こちらの本では、ビフォーアフター形式で書かれているので、問題提起→気づき→反省→改善といった流れになっているのでとても分かりやすいです。
一連の流れが見えることで、自分の保育の方法と比べてみて考察ができると思います。
その考察こそが気づきになり、保育の質が上がることにつながっていくんです!イラストや写真、保育士さんの実際のコメントなども記載されているので、とても参考になります。
まとめ:保育を見直し、実践している例を見て自分のやり方や考え方を比べてみることも良い保育(保育の質アップ)につながる
まずは、保育の振り返りを行うことが大前提です。
こちらの本を参考にしながら自分の保育の方法の見直しや取り入れていけそうなところは取り入れてみるなど実践する機会を設けてみてほしいと思います。
これまで行ってきた「あたりまえ」は子どもにとっては実は良くないのかも?や保育の方法はこのままでいいのかな?といった自問自答をしてみて下さい。
保育士が変わると良い意味で子どもの反応や姿も変わっていくかもしれませんよ。
子どもも保育士もハッピーになれるような保育園が増えるといいなと思います。興味のある方は是非一度、手に取って読んでみてくださいね。それでは、see ya!
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